「和中庵」(京都市左京区・ノートルダム女学院中高)
非公開の建物や庭園などの文化財を夏季限定で特別公開する「京の夏の旅」が京都市内で開催中だ。ノートルダム女学院中高(左京区)にある昭和初期の和洋折衷邸宅「和中庵」の初公開をはじめ、学校や社寺、町家の計7カ所が見学できる。
京都市観光協会と京都市が主催。今年で41回目。「学校に残る文化財」と「お屋敷・庭園の美」がテーマ。
和中庵は、近江商人の藤井彦四郎(1876~1956年)の邸宅。戦後に修道女会の拠点となり、2008年に同学院に移管。教育施設として昨年、修復を終えた。
平安女学院大(上京区)の有栖館(ありすかん)や上賀茂神社(北区)の本殿・権殿・庁屋をはじめ、下鴨神社(左京区)の本殿・大炊殿、国登録有形文化財の藤田家住宅(上京区)なども公開している。
特別公開をコースに組み込んだ定期観光バスを運行するほか、市バスを利用した散策モデルコースも提案。和中庵(23日まで)を除き9月30日まで。各施設ごとに入場料が必要となる。問い合わせ先は、同協会TEL075(213)1717。
第41回 京の夏の旅 文化財特別公開