国際シンポジウム「台日戦略対話」の日本代表団と記念撮影する蔡英文総統(中央)
(台北 14日 中央社)蔡総統は14日、総統府で、台北市内で開かれる国際シンポジウム「台日戦略対話」(14~15日)の日本代表団と面会した。台湾の現況について、現在のアジア太平洋地域が新たな局面を迎えたことでいくつかの挑戦に直面していると分析した蔡総統。そのような状況であっても、先の南北会談のように平和の契機は訪れると述べ、地域全体が対話ムードに包まれることに期待を示した。
日本の安倍晋三首相と中国大陸の李克強氏が9日に会談を行ったことについては、日中関係の前進は地域の安定に役立つとの見方を示し、台日関係を進める上での妨げにはならないとした。
また、トランプ米大統領や安倍首相が相次いで「自由で開かれたインド太平洋戦略」を打ち出したことにも言及。数百年間、各勢力に取り囲まれて生存と発展の道を模索してきた台湾は対話と協力の重要性を熟知していると強調し、同政策への参加に意欲を示した。