昭和天皇が皇太子時代に行った台湾行啓を記念し、日本統治時代に建設された「斗六行啓記念館」(雲林県斗六市)はスマートフォン用ゲーム「ポケモンGO」の台湾での配信以降、ユーザーが集まる人気スポットになっている。
地元行政はマナーを守り、ごみをポイ捨てしないよう呼び掛けている。 ポケモンブームに沸く台湾。
同館の周辺には、アイテムが獲得できる「ポケストップ」が3カ所ある。そのため、これまではあまり若者に注目されなかった同館が多くの人でにぎわうようになった。 同館はブームに乗じようとポスターを製作。ポケモンを捕まえると同時に来館してほしいとアピールしている。 一方で、タバコの吸い殻やゴミのポイ捨ても目立つようになった。同館はゴミを持ち帰るよう注意を喚起している。
雲林県では来年、台湾ランタンフェスティバル(台湾灯会)が開かれる。李進勇・県長(=県知事)は観光客に同県に対して清潔なイメージを抱いてもらおうと、台湾鉄道斗南駅の周辺で違法広告の撤去を行った。李県長はゴミのポイ捨てが問題視されていることについて、マナーを順守するよう注意を促した。 斗六行啓記念館は地元の人々の寄付金などによって1926~27(昭和元~2)年ごろに建設された。現在では県の歴史建築に登録されている。