手を振りながら笑顔を見せる安室奈美恵
(台北 17日 中央社)歌手の安室奈美恵が17日、ファイナルツアーの台北公演のため、台湾を訪問した。安室の訪台は2016年3月以来約2年ぶり。今年9月16日での引退を表明している安室が歌手として台湾を訪れるのは最後ということもあり、台北松山空港にはファン500人近くが集結。大歓声で安室を出迎えた。
到着前から、ファンが「奈美恵、台湾ラブユー」と掛け声をかけたり、「奈美恵」コールを上げたりと、空港の到着ロビーは熱気に包まれた。安室が姿を見せると、黄色い声が響き渡った。
安室は黒のブラウス、グレーのロングスカート、黒のハイヒールという優雅なスタイルで登場。報道陣の前で17秒ほど立ち止まり、手を振りながら笑顔を見せた。最後に深くお辞儀をし、ロビーの外に出ようとすると30台ほどのカメラに取り囲まれ、安室はボディーガードに守られながら下を向いたまま車に乗り込んでいった。姿を見せてから空港を離れるまで、言葉を発することはなかった。
空港にはファンに混じって、安室の大ファンを公言しているタレントのイモトアヤコの姿も。イモトは太眉とセーラー服というおなじみの風貌で現場の台湾メディアの注目を集めた。台湾公演を見るのかとの質問には「まだ分からない。これから行けるかどうか頑張る」と話し、安室に向けて「安室ちゃん、25年間ありがとう」と雄叫びを上げた。
「namie amuro Final Tour 2018 〜Finally~ in Asia」の台湾公演は台北市の台北アリーナで19、20日に開かれる。約2万2000枚のチケットは販売開始から3分足らずで完売したという。
20日は、アジアツアーの最終日でもある。空港に駆け付けた台湾の男性ファンは、5月20日が中国語の語呂合わせで「愛している」という意味になることに触れ、「奈美恵は台湾を愛してくれている」と笑みを浮かべた。
安室が台北アリーナでコンサートを開くのは、2008、2009、2013、2016年に続いて5度目。2015年5月には、同会場で行われた台湾の歌姫ジョリン・ツァイ(蔡依林)のコンサートにゲスト出演し、コラボレーション曲「I'm Not Yours」を披露した。