草埔トンネルの貫通式に出席する蔡英文総統(中央)
(台東 18日 中央社)東部・台東県と南部・屏東県を結ぶ自動車道「南回公路」では、渋滞緩和や安全性向上のための改善プロジェクトが進められている。計画の要とされる全長4.6キロの草埔トンネル(台東県安朔~屏東県草埔)が18日、貫通した。式典に出席した蔡英文総統は、計画から10年以上の歳月を要したプロジェクトはいよいよ最終段階に入ったと喜んだ。一連の改良工事が2020年の旧正月前に終了する予定。開通後、屏東から台東までの所要時間は30分程度短縮される。
南回公路は日本統治時代の1930年代以来、東部と南部をつなぐ幹線道路として利用され続けている。だが、急峻な地形に造られた車道は狭い上に、起伏も大きいことから、休・祝日などには必ず渋滞。災害や交通事故も多発した。
2011年に本格始動した改善プロジェクトでは、トンネルや高架橋などの代替道路を整備するほか、従来の道路も拡張する。草埔トンネルの掘削は2013年に始まった。