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カナダ、航空会社に続いて大手銀行も 台湾を中国大陸の一部として表記

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ロイヤル・バンク・オブ・カナダの公式サイトより 

(台北 27日 中央社)カナダの大手銀行、ロイヤル・バンク・オブ・カナダ(RBC)が自社サイトの「台湾」の表記に「中国の省」と追加していたことが26日までに分かった。カナダでは今月14日、航空会社のエア・カナダもホームページの「台湾」の表記を「Taipei,CN」(台北、中国)に変更している。背景には中国大陸の圧力があるとみられている。

同銀行を利用している現地在住者が発見した。インターネットバンキングで海外送金を行おうとしたところ、「国」の選択欄で「Taiwan(Province of China)」(台湾、中国の省)と表記されていたことに気がついたという。外交部(外務省)の李憲章報道官は27日、中央社の取材に応じ、すでにRBCに訂正を求めたと説明した。

この問題は26日付の地元紙「ザ・スター・バンクーバー」も大きく取り上げている。報道によれば、RBCは中国大陸当局による介入があったかどうかという同紙の質問には答えず、「国際標準化機構(ISO)が発行している国名コードにのっとった表記」だと説明しているという。

エア・カナダの表記変更を受け、駐カナダ代表処が同社に訂正を求めたほか、現地在住の台湾人がインターネット上で署名活動を実施している。同社に「台湾が中国に属する」とする表記を改めるよう呼び掛け、27日午後4時までに約1万2300人分の署名を集めた。同社のホームページの表記は27日までに再び変更され、「Taipei,CN」から「Taipei,Taiwan,CN」とされている。

中国大陸は今年に入ってから海外の複数の航空会社に対し、自社サイトなどで台湾を「国」として扱わないよう要求している。中国大陸の民用航空局は25日、表記の修正を求めた44社のうちすでに18社が修正を完了させたと発表。外交部は26日、声明を公表し、中国大陸に対し厳重に抗議するとともに、航空各社には運営の独立性を堅持するよう呼び掛けた。


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