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台北市長選、民進党が独自候補擁立へ 選対チームは中堅議員を推薦

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台北市内で記者会見する姚文智立法委員 

(台北 29日 中央社)今年11月に行われる台北市長選に向け、与党・民進党の選挙対策チームは28日、党の公認候補として姚文智立法委員(国会議員)を推薦した。党主席(党首)を兼務する蔡英文総統からの同意が得られれば、30日にも中央執行委員会で正式に指名される見通し。姚氏が民進党の公認候補となれば、再選を目指す無所属の柯文哲・現市長、野党・国民党の丁守中氏と台北市長のポストを争うことになる。

2014年の前回選挙では独自候補の擁立を見送り、柯氏と手を組んだ民進党。前回同様に柯氏を支援するかに注目が集まっていたが、市長就任後、中国大陸に対して歩み寄りの姿勢を示すようになった柯氏に対し、同党からは批判や不満が噴出。姚氏や呂秀蓮元副総統など出馬表明が党内で相次ぎ、党は今月中旬に独自候補を擁立する方針を固めた。

呂元副総統ではなく姚氏を推薦した理由について、同党のスポークスマン、鄭運鵬氏は、選対チームが総合的に判断した結果だと説明している。姚氏の台北市に対する長年の貢献が党内で支持を得ており、26日の政見放送後には、インターネット上でも姚氏に多くの賛同の声が寄せられたという。

姚氏は1965年生まれの52歳。大手紙、自由時報の記者出身で、高雄市政府新聞処処長や行政院(内閣)新聞局局長などを歴任。2012年に台北市の選挙区から立法委員に初当選し、2016年に再選している。2014年にも台北市長選への出馬を表明していたが、事前の世論調査で柯氏に後塵(こうじん)を拝し、後援に回っていた。

近年は、台北松山空港の廃止や建設が中断している台北ドーム(台北大巨蛋)の問題解決など、市の都市改革の必要性を主張。先月下旬には市内で重点政策を訴えるパレードを行い、柯氏の施政に反対を唱えていた。


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