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ゆるキャラ、限定御朱印で念仏知って 京都の僧侶取り組み

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タケノコと小坊主のハイブリッドの「のこ坊」と森田住職
(長岡京市井ノ内・浄光寺) 



京都・乙訓地域の魅力を伝え、仏教や伝統に触れてもらおうと長岡京市の僧侶が、オリジナルゆるキャラ「のこ坊」の着ぐるみを製作し、祭りやイベントで活動している。のこ坊と出向く会場では限定の御朱印「ストリート朱印」を授与するなど斬新な取り組みを行う。いずれも僧侶個人が実施するのは珍しく、注目を集めている。

 西山浄土宗の浄光寺(同市井ノ内)の森田隆章住職(32)。南丹市美山町の農家の次男で、42歳で亡くした父の葬儀で僧侶の祖父から「父を弔いなさい」と諭され、僧侶を志した。龍谷大に通いながら同市の寺で修行。2013年3月から現職に就いた。

 のこ坊は、地域の特産品のタケノコと小坊主のハイブリッドで、4月6日生まれの13歳。身長156センチ、体重48キロ。額の白毫(びゃくごう)は長岡京市の「N」を付けるこだわりよう。長岡京ガラシャ祭や他寺院の花まつりなどに参加してパフォーマンスを披露。昨年から「ゆるキャラグランプリ」にもエントリーしている。

 ストリート朱印は一般的な御朱印と異なって「南無阿弥陀仏」の念仏に、その季節と空気、住職の気持ちを書く一点物が基本。すでに千人を超す人に授与して専門書にも取り上げられるなど反響を呼んでいる。

 のこ坊の日記や活動の記録はSNSなど配信する。森田住職は「何でそこまでするのか、との声もありますが、活動を通じてありがとうの感謝の気持ちを込めた念仏を多くの人に聞いてほしい」といい、「この活動で接した方が、乙訓地域に観光客として多数来ていただいています。何よりもうれしく、励みになります」と話した。


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