観光、文化などでの友好協力に関する覚書を交わす台中市・林佳龍市長(左)と山形県・吉村美栄子知事
(台中 30日 中央社)台中市は29日、山形県と観光、文化、経済交流などでの友好協力に関する覚書を締結した。調印式は台中市政府で行なわれ、林佳龍市長と吉村美栄子山形県知事が署名した。林市長は、山形で盛んな果物や温泉、サイクリングなどの産業は台中が発展に注力している観光産業だとし、今回の連携を通じて大きな成果が生まれることだろうと自信を示した。
台中市政府によれば、山形県が台湾の自治体と友好協力に関する覚書を交わすのは、高雄市、宜蘭県に続いて3県市目。台中と山形は2014年から高校生らの相互訪問を進めており、これが覚書締結のきっかけになった。
林市長は、日台交流で最も重要なのは交通だと言及。来月14日に台中―成田間の定期便が就航することに触れ、山形との間でも交通がより便利になり、双方の観光交流が促進されればと願った。
台中市は今年11月に開幕する台中フローラ世界博覧会(台中花博)を前に、新定義の「GNP」(G=緑の生産、N=自然と生態、P=人の文化と生活)を提唱する「台中宣言」を打ち出し、世界100都市の参加を目指している。山形県はこの日、台中宣言にも署名した。