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日本統治時代建設の南庄郵便局、再生した街とともに地域活性化を促進/台湾

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北部・苗栗の人気観光地「南庄老街」。中でも有名な「桂花巷」と呼ばれる風情漂う小道の南北には、日本統治時代に建設された「南庄郵便局」と、地域再生が進められている「十三間老街」がある。両者はクリエイティブ産業との融合によって新たな姿を見せ、地域文化の活性化を後押ししている。

桂花巷の北側に位置する南庄郵便局は1900年建設。だが当初の建物は1935年の大地震で損壊し、その後再建されて現在の形となった。杉材を使用した日本式建築で、保存状態も良く、2003年に県指定歴史建築に登録されている。

現在は地域の文化を伝える場として一般に開放されており、特産品やクリエイティブ商品なども販売されている。

桂花巷の南にある十三間老街は、近年になって活性化が進んでいるエリアであるため、観光客はそれほど多くはない。現地でクリエイティブ商品の販売店を営む劉英華さんによれば、同所は1950年代ごろは南庄地区で最も賑やかな街だったという。だが、2度の水害や新たな連絡道路の開通により、次第に衰退していった。

南庄郷公所(役所)はさらに豊かな古い町並みエリアを作ろうと、地域のコミュニティーと協力する形で若者の帰郷を促し、十三間老街の再生運動を開始。現在では洋風のバーや台湾伝統グルメの飲食店、客家や台湾原住民(先住民)の特色あふれる店など、若者の新しい発想を取り入れた多様なスタイルの店舗が誕生している。

賑やかな桂花巷に比べ、十三間老街には静けさと古き良き味わいがあると話す劉さん。地元の特色を打ち出し、地元の農産物を使用することで、ゆっくりとした時間が流れる古い街並みでの生活を観光客とともに体験できればと願った。



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