花蓮県玉里鎮に台湾唯一の光景がある。中華郵政玉里局が運用する小型バスの形をした移動郵便局がそれだ。遠隔地を巡回し、地域の生活を支えている。
同社花蓮郵便局の游仁崑局長によると、玉里局の移動郵便局は1988年に導入。鎮内各地で毎日一定時間郵便や金融サービスを提供する。最盛期には台湾10カ所以上で運用されていたが、玉里以外はこれまでに全て廃止された。
2015年には老朽化した2代目の車両に変わり、3代目が就役。地域住民から親しまれているほか、文化資産としての注目も浴びており、写真撮影に訪れる人もいる。今月上旬には初めて同県鳳林鎮のイベント会場に出張し、好評を得た。
いつも利用していると話す女性は、雨の日も風の日もサービスが受けられると便利さを絶賛。玉里に暮らす人々にとって欠かせない存在になっている。