3万年前の航海再現プロジェクト再び 改良版の竹いかだで沖縄目指す
1日に台湾東部の海辺に運ばれた竹のいかだ
(台東 2日 中央社)約3万年前に人類が台湾から沖縄に渡った航海ルートと手段を考察する日台共同の「3万年前の航海 徹底再現プロジェクト」の研究チームが9日、昨年に引き続き台湾東部の海で、竹で作ったいかだによるテスト航海を実施する。
日本の国立科学博物館(科博)と台湾の国立台湾史前文化博物館(史前館)が行う同プロジェクト。沖縄では約3万年以上前の遺跡が発見されており、台湾から海を越えて移民してきた人々が暮らしていた可能性が指摘されている。ただ、航海の詳細はまだ解明されていない。
研究チームは今年、台湾原住民(先住民)アミ族に残る竹のいかだを参考に試作した昨年の「イラ号」に改良を加えた「イラ2号」を製作。イラ2号は1日に出発点となる東部・台東県長浜の海岸に運び込まれ、2日に進水式が行われた。日本、台湾、ニュージーランドから集まった漕ぎ手たちが、数日間のウオーミングアップを経て、9日のテスト航海に臨む。来年には沖縄県与那国島までの本番航海が予定されており、今回はあくまでも本番前のトレーニングとして地形を覚えたり、黒潮上での長時間航行などを体験し、途中で伴走船に曳航されて戻る予定。
1日に台湾東部の海辺に運ばれた竹のいかだ
(台東 2日 中央社)約3万年前に人類が台湾から沖縄に渡った航海ルートと手段を考察する日台共同の「3万年前の航海 徹底再現プロジェクト」の研究チームが9日、昨年に引き続き台湾東部の海で、竹で作ったいかだによるテスト航海を実施する。
日本の国立科学博物館(科博)と台湾の国立台湾史前文化博物館(史前館)が行う同プロジェクト。沖縄では約3万年以上前の遺跡が発見されており、台湾から海を越えて移民してきた人々が暮らしていた可能性が指摘されている。ただ、航海の詳細はまだ解明されていない。
研究チームは今年、台湾原住民(先住民)アミ族に残る竹のいかだを参考に試作した昨年の「イラ号」に改良を加えた「イラ2号」を製作。イラ2号は1日に出発点となる東部・台東県長浜の海岸に運び込まれ、2日に進水式が行われた。日本、台湾、ニュージーランドから集まった漕ぎ手たちが、数日間のウオーミングアップを経て、9日のテスト航海に臨む。来年には沖縄県与那国島までの本番航海が予定されており、今回はあくまでも本番前のトレーニングとして地形を覚えたり、黒潮上での長時間航行などを体験し、途中で伴走船に曳航されて戻る予定。