露店爆発事故の現場付近で打ち上げられた花火
58人が死傷した京都府福知山市の花火大会で起きた露店爆発事故現場近くの由良川河川敷で21日、地域活性化や犠牲者の鎮魂への思いを込めて約千発の花火が打ち上げられた。被害者の家族からは「心や体の傷が癒えていない中で時期尚早だ」との声もあったが、約2500人(福知山署調べ)が訪れた。
会社経営者らでつくる同市のNPO法人「E grows(イーグローズ)」が「花火花」と題して企画した。打ち上げは同市猪崎の由良川右岸で行われた。露店爆発事故のあった左岸の河川敷を立ち入り禁止にし、由良川にかかる音無瀬橋も車両通行止めにした。露店の出店はなかった。
同橋付近には大勢の見物客が訪れ、警察官や警備員らが誘導にあたった。午後8時から12分間、音とともに花火が上がると、見物客から歓声が上がった。
福知山市や福知山商工会議所などの実行委が主催する花火大会は露店爆発事故翌年の2014年から3年連続で中止している。