地域のお地蔵さんにお参りする伝統行事・地蔵盆が21日、京都市内各地の町内で営まれた。子どもたちはお地蔵さんに手を合わせ、数珠回しをしたり、福引やビンゴゲームをしたりして晩夏の風習を楽しんだ。
左京区岩倉幡枝町の専修寺では、地元自治会が毎年2日間に分けて地蔵盆を開く。この日は、0歳~小学6年生まで約200人が訪れた。子どもたちは境内に安置された約40体のお地蔵さんに焼香し、本堂で岸野亮哉副住職(41)の講話を聞いた。
続いて数珠回しがあり、約30人がかねの音に合わせて大きな数珠を回した。参加した岩倉南小6年の原悠姫さん(11)は「みんなの幸せや保育士になる夢がかなうようお願いしました」と話した。
山科区日ノ岡堤谷町の日ノ岡北部第2町内会では、数珠回しやビンゴゲームのほか、子どもたちが竹製のげたなど昔ながらの遊び道具を手作りして楽しんだ。
訪れた約40人の子どもたちは、地域の大人から手ほどきを受け、のこぎりで竹を切って自分だけの竹のげたを完成させていた。陵ケ岡小4年の石川さくらさん(9)は「竹を切るのが楽しかった。帰って弟と遊びたい」と笑顔だった。