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亀岡スタジアム建設地変更決定 京都府が市に財政支援へ/京都 

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当初の計画案



新たな建設場所


京都府が同府亀岡市で進める球技専用スタジアムの整備計画で、府と同市は24日、環境専門家会議の提言を受け入れ、建設予定地をJR亀岡駅北側の土地区画整理事業地内に変更することを明らかにした。府は、市の土地取得に対して十数億円の枠内で財政支援を行う考えを示した。2017年度中としていた完成予定時期は約2年遅れるとした。

■完成、2年遅れ19年度の見込み

 山田啓二知事と桂川孝裕市長が府庁で専門家会議座長の村上興正・元京都大講師(保全生態学)と面会し、受け入れを伝えた。桂川市長は、新たな建設予定地に関し、土地区画整理事業地の東側約3・2ヘクタールの買収について、全地権者の承諾を得たと明かした上で、提言を受け入れる意向を示した。用地買収は「約34億円が必要で、市の財政が厳しい中、府の協力を頂かないとなし得ない」と語った。

 スタジアム建設に伴う負担額はこれまで府が156億円、亀岡市が50億円としてきた。新予定地の買収費用34億円に対し、同市は最大約20億円しか支出できないとしている。

 山田知事は「(予定地変更で)地下貯水施設などが不要となる分、建設費は十数億円減らせる。捻出できる範囲で市へ財政支援をしたい。現時点では全体の負担額を変えずに建設できる」との認識を示した。仮に事業費が膨らみ、全体の負担額を上回った場合も財政支援を行うか報道陣に問われると「理由による。できない場合もあるかもしれないが、そうならないように努力したい」と述べた。

 環境専門家会議は4月、一帯に生息する国の天然記念物アユモドキへの影響調査に時間を要するとして、予定地の変更を提言した。村上座長は「アユモドキ保全のためにもいい方向になった」と府や市の判断を歓迎した。

 府によると、スタジアム建設工事は約2年かかる。今後、亀岡市の用地買収と並行して設計を行い、17年度内に着工、19年度中の完成を見込む。



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