先端に籠を付けたヒノキの巨木めがけて松明たいまつを投げる火祭り「広河原松上げ」が24日夜、左京区の広河原地区で行われた。
地蔵菩薩ぼさつの縁日(24日)と火伏せの儀式が融合した伝統行事で、広河原地区では江戸時代に始まったとされ、五穀豊穣ほうじょうや無病息災を願う。
午後8時半、法被姿の男衆が太鼓や鉦かねを打ち鳴らし、河原に立てた約1200本の松明に点火。中心に据えた高さ約20メートルの燈籠木とろぎに向け、荒縄で結んだ小型の松明をくるくると回して籠に投げ入れると火柱が上がり、漆黒の闇がオレンジ色に染まった。