台北の北投公園で「ポケモンGO」を遊ぶ人々
人気のスマートフォン向けゲーム「ポケモン」で珍しいモンスターを入手できる場所として有名になった台湾・台北(Taipei)郊外の温泉公園に、大勢のユーザーが殺到し、警察当局が対応に追われている。
台北郊外の北投区にある普段は静かなこの公園は、ここ数日、ポケモンGOのユーザーで大混雑している。
このポケモンGO人気に、警察当局は北投公園付近の交通を迂回(うかい)させるなどの対策を余儀なくされている。また、群衆の集まる場所を予測しようと、警察当局は、ポケモンの位置を特定するためにユーザーが使用するアプリ「GOレーダー(Go Radar)」をダウンロードしたという。
■「カイリューだ!」の声に群衆殺到
今週、ポケモンを追いかけているとみられる数千人の群衆が北投区の交差点を急いで渡る姿を捉えた動画が、インターネットで注目を集めた。
AFPカメラマンによると23日夜、数百人の幅広い年齢層の人々が群れをなして公園を移動する様子が見られた。誰かが「カイリュー!カイリューだ!」と叫ぶと、その方向に群衆が殺到したという。
北投公園周辺ではここ2週間で交通違反の罰金件数が474件に上った。当局が対応に苦慮する一方、区の地元商業はこのブームを活用しようと、ポケモンGOユーザー向けにホテルの割引きを実施している。また地元レストランには長蛇の列が発生している。