Quantcast
Channel: DUKE Train
Viewing all articles
Browse latest Browse all 23248

刀鉾の長刀、戦乱で略奪され戻る 京博、経緯刻んだ銘調査

$
0
0
刀鉾の長刀、戦乱で略奪され戻る 京博、経緯刻んだ銘調査


「平安城住三条長吉作」「去年日蓮衆退治~」の文字が入った刀身(長刀鉾保存会所蔵) 


祇園祭の前祭(17日)の山鉾巡行で先陣を切る長刀鉾の2代目長刀に刻まれた銘から、その来歴や作者が分かったと京都国立博物館(京都市東山区)が2日発表した。室町時代に日蓮宗徒が襲撃された「天文法華の乱」の混乱で略奪され、その後に手に入れた近江の刀鍛冶が八坂神社に奉納して戻ったという。

 鉾の象徴となる長刀の学術調査は初めて。京博は、戦乱による中世の洛中や祇園祭の混迷を確認できる点で重要としている。

 長刀は長さ147センチで、京博学芸員が秋の企画展に向けて調べた。柄をはめて握る部分の表裏に銘があり、京の刀鍛冶・後三条派の長吉が「平安城住三条長吉作」と入れ、作製年代を「大永2(1522)年6月3日」と記していた。

 2代目の長刀は9月29日~11月25日に京博で催す「京のかたな展」で初公開される。
(京都新聞)


Viewing all articles
Browse latest Browse all 23248

Trending Articles