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「旅する猫」京都の作家が共作 現代美術と和紙、パリで展示へ

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「旅する猫」京都の作家が共作 現代美術と和紙、パリで展示へ


ヤノベケンジ教授(左)と和紙作家の堀木エリ子さん=3日、アンスティチュ・フランセ関西―京都 

現代美術作家で京都造形芸術大教授のヤノベケンジさん(52)と、京都市を拠点に活躍する和紙作家堀木エリ子さん(56)が共作し、パリのルーブル美術館併設施設で8月下旬に展示会を行う。日仏友好160周年などで日本ブームに沸くフランスで、「旅する猫」をダイナミックに表現した9作品を紹介する。

 展示会「SHIP’S CAT」(8月22~28日)。今月にパリで開幕する日本政府の「ジャポニズム2018」関連企画展として打診され、同大学と東京都の不動産会社が企画した。3日に同市左京区のアンスティチュ・フランセ関西-京都で記者発表した。

 ヤノベさんは、航海でネズミから船の食料を守り、世界を旅する守り神とされた猫をモチーフに巨大造形物を制作してきた。出展に当たって、堀木さんの伝統工芸の技と組み合わせ、日本の現代アートとして発信することを企画した。

 横幅7・8メートルにおよぶ障子絵巻は、古代エジプトのピラミッドや猫の乗船するスペースシャトルを、巨大和紙を重ねた陰影で立体的に浮かび上がらせ、過去から未来への旅を表現したという。高さ2・6メートルの猫の造形物は、陽光に見立てた直径10メートルの和紙作品の中央に置く演出を予定する。堀木さんらは「作品から日本ならではの情緒を感じてもらえたら」と話している。
【2018年07月03日京都新聞】


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