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貸本屋の盛衰 日本統治時代から現代まで 台湾歴史博物館で特別展

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貸本屋の盛衰 日本統治時代から現代まで 台湾歴史博物館で特別展


かつての貸本屋を再現するパネル=台湾歴史博物館提供 

(台南 4日 中央社)国立台湾歴史博物館(台南市)で台湾の貸本屋の歴史を紹介する特別展が先月下旬から開催されている。同館職員によると、台湾の貸本屋の起源は日本統治時代にさかのぼれる。同展では、日本統治時代から現代に至るまでの貸本屋の移り変わりを通じて台湾社会の変遷をひもとく。

日本統治時代は移動式の屋台で講談本や小説の貸し出し、販売が行われていた。戦後、日本政府が去ってから間もなく、台湾は戒厳令時代に突入。国民党政権による厳しい言論統制が行われ、貸本屋も警察当局の監視の対象とされた。この時代には特定のイデオロギーに触れない日本や海外漫画の海賊版が広く読まれたという。

1960年代には経済発展や新聞の文芸欄の充実などに伴い、大衆の好みに合う娯楽的な内容の連載小説や漫画が流行するようになった。70年代後半には出版社などとの協力関係が深まり、80年代、貸本屋業界は全盛期を迎える。台湾全土には5000店余りもの貸本屋があったとされ、90年代半ばにはチェーン展開や海外進出する業者も現れた。

2000年代以降はインターネットや電子書籍の発達を背景に徐々に衰退。だが一方で、出版産業や漫画、アニメ文化の発展に貢献してきたとされる。

同展では、かつて流行した出版物や人々の生活、読書習慣の変遷などと共にその歴史を紹介する。来年4月14日まで。


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