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建設凍結中の第4原発、核燃料を搬出 38年間の論争に終止符

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建設凍結中の第4原発、核燃料を搬出 38年間の論争に終止符


台湾電力の第4原子力発電所 


(台北 4日 中央社)台湾電力は4日未明、建設凍結中の台湾第4原子力発電所(新北市貢寮区)から燃料棒を搬出した。製造元の米国に輸送されるとみられる。核燃料の搬出により第4原発は今後、稼働されないことが確定し、38年間にわたって交わされてきた稼働の賛否をめぐる論争に終止符が打たれることになった。台湾電力は燃料棒の輸送の事実関係について、「国際規定によりコメントできない」としている。

第4原発は1980年に建設計画が持ち上がって以来、安全性などが長年問題視されていた。2011年の東京電力福島第1原発事故を機に台湾では反原発の声が高まり、建設中止や廃止を求めるデモが相次いだ。これらを受け、馬英九総統(当時)は2014年4月、第4原発の建設凍結を発表。2015年7月から正式に凍結された。

2016年5月に発足した蔡英文政権は脱原発を積極的に推進。昨年1月、2025年までに原発の運転を完全に停止する条文を盛り込んだ法案が立法院(国会)で可決された。

今年3月、台湾電力は第4原発の燃料棒1744本を米国へ輸送する計画を発表。2020年末までに8回に分けて輸送し、解体、保存を行う方針が示された。

一部メディアによると、今回初回として第4原発から運び出された燃料棒は80本。今年9月にさらに120本が輸送される見通しだという。

燃料棒を載せた貨物船は4日午前、基隆港を出港した。


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