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日本統治時代に活躍した台湾人画家のフレスコ画、修復着手

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日本統治時代に活躍した台湾人画家のフレスコ画、修復着手


日本統治時代に活躍した台湾人画家が描いたフレスコ画を修復する様子 

(嘉義 11日 中央社)日本統治時代に名を馳せた台湾人画家、林玉山が南部・嘉義市の慈龍寺に描いたフレスコ画の修復作業が10日、始まった。約70年を経て色あせたり、黄ばんだりしている壁画を当初の姿によみがえらせる。

林は1907年嘉義市生まれ。1927年に開催された第1回「台展」(台湾美術展覧会)で、陳進、郭雪湖ら同年代の無名若手画家とともに入選を果たし、「台展三少年」の一人として注目を浴びた。23歳の時に制作した代表作「蓮池」は林の死去から11年後の2015年、近現代画家の作品として初めて国宝に登録された。

慈龍寺のフレスコ画は、林が宗教建築に描いた唯一の作品。1949年の同寺完成後、林が5枚を制作した。線香の煙やシロアリの害、地震などによって損傷が進んでいたため、市が修復費用として文化部に補助金を申請。200万台湾元(約729万円)が支給された。

修復作業は台南芸術大学のチームが担当する。プロジェクトを指揮する同大博物館学・古物維護研究所の邵慶旺助教授によると、今回の修復はX線を用いた検査など科学的方法で行い、性質などを理解した上で国際的な原則に沿って修復を進めるという。


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