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台湾、ヒラメの養殖技術を確立 コスト低減で国内シェア拡大目指す

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台湾、ヒラメの養殖技術を確立 コスト低減で国内シェア拡大目指す


記者会見に臨む水産試験所東部海洋生物研究センターの何源興主任(中央) 

(台北 19日 中央社)水産試験所が4年の歳月をかけ、ヒラメの養殖技術を確立した。同所が17日、記者会見を開いて発表した。同所東部海洋生物研究センターの何源興主任によると、供給コストの低減によって、国内シェアの拡大が見込まれる。また、国産養殖魚の種類が増えれば利益率が上がり、国内養殖業者の競争力向上にもつながる。すでに民間業者への技術移転が始まっているという。

何主任は、貿易統計によると、台湾はカレイ目の魚を中国、グリーンランド、カナダなどから1年間で約8500トン輸入していると指摘。このうち最も良質で高価なヒラメの輸入量は約100トン。主流ではないものの、日本料理店などに1キロ当たり約1000台湾元(約3700円)で卸され、市場規模は数億元(1億元=約3億7000万円)に上るとみられる。

亜熱帯に属する台湾では、冷水域に生息する魚の養殖は難しいとされてきた。同センターは2014年に韓国からヒラメの稚魚を輸入して育成と研究を開始。今年1月までに、1年間で全長1センチの稚魚を重さ1キロに育て上げる技術を確立した。


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