建築界で「世界で最も建設が難しい建築物」とされ、完成までに10年余りを要した「台中国家歌劇院」(台中市)が26日、プレオープンを迎えた。歌劇院周辺は朝早くから入場を待つ多くの観客で賑わいを見せた。 開館を祝う式典では、ダンサーによるパフォーマンスが披露され、プレオープンに華を添えた。正式オープンは9月30日。
設計を手掛けた建築家の伊東豊雄氏は、台中市政府や工事を担当した建設業者に感謝を示した。 伊東氏が今年6月、落成は奇跡だと語っていた同歌劇院。2014年11月に一度落成したものの、多数の欠陥が見つかり改修作業が進められていた。建設にかかった総費用は43億台湾元(約136億2700万円)。 また、同歌劇院はプレオープン前日の25日、台中市政府から文化部(文化省)に寄贈され、国家表演芸術センターの管轄施設となった。来年度の運営予算として4億5000万元(14億2700万円)が計上されている。