府内は今夏、例年以上の猛暑に見舞われた。京都地方気象台によると、京都市で８月６日に最高気温３７・９度を記録するなど、８月の平均気温は府内８か所の観測地点のうち７か所で平年を上回った。９月に入っても、平年より気温の高い日が続く見通しで、残暑が厳しくなりそうだ。
同気象台によると、京都市では最高気温が３５度を超える「猛暑日」が８月の１か月間で２０日を数え、統計開始以来４番目に多かった。京田辺市でも８月３～１４日まで１２日連続で猛暑日を記録。高温注意情報も府内全域で７月２８日～８月２６日まで３０日連続で発表された。
総務省消防庁のまとめでは、府内の熱中症での救急搬送数（７月１日～８月２８日）は１１１８人（前年同期比１６９人減）だった。死者は出なかったが、３週間以上の入院が必要な「重症」は１３人で、前年をすでに超えた。７月５日には、伏見区で農作業をしていた７０歳代男性が意識不明となったケースもあった。
京都市消防局は「屋内ではエアコンや扇風機を使い、外でも、のどが渇いていなくてもこまめに水分補給などをして体調管理をしてほしい」と注意を呼び掛けている。