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琵琶湖へダイブ、無病息災祈る 滋賀、平安期から続く捨て身の行

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琵琶湖へダイブ、無病息災祈る 滋賀、平安期から続く捨て身の行


合掌しながら湖面に飛び降りる僧侶たち


         

琵琶湖の夏の風物詩「伊崎のさお飛び」が1日、滋賀県近江八幡市白王町の伊崎寺であった。白装束姿の僧侶13人が無病息災や災害からの復興を祈り、断崖に突き出たさお先から7メートル下の湖面に豪快に飛び降りた。

 さお飛びは人々の願いのために自らを犠牲にする「捨身の行」で、平安時代から続くと伝わる。比叡山延暦寺で百日回峰行を乗り越えた僧侶が挑んでいる。

 今年は埼玉県や鳥取県など5都県の僧侶が志願した。修験者のほら貝の音が響く中、幅30センチ、長さ13メートルの不安定なさおの上を一人ずつ進み、合掌しながらさおを蹴って宙へ飛んだ。さおを見下ろす「棹(さお)飛び堂」や船上から参拝者が見守り、湖面に白い水しぶきが上がるたびに拍手が起きた。

 12回目の参加という名古屋市の聖徳寺の僧侶、松村宗宣さん(40)は「心願成就やいろんな方の復興の思いを背負い、琵琶湖の中に置いてくる気持ちです」と話した。



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