蔡総統、ロスに到着 米在台協会理事長が出迎え 米政治家と面会へ

蔡総統、ロスに到着 米在台協会理事長が出迎え 米政治家と面会へ


蔡総統、ロスに到着 米在台協会理事長が出迎え 米政治家と面会へ　


外遊経由地のロサンゼルスに到着し、出迎えた人々に手を振る蔡英文総統

（ロサンゼルス 13日 中央社）中南米外遊に向けて台湾を発った蔡英文総統は12日（台湾時間13日）、経由地の米ロサンゼルスに到着した。専用機上では、米国の対台湾窓口機関、米国在台協会（AIT）のジェームズ・モリアーティ理事長らに出迎えられた。午後は中華民国僑務委員会（僑委会）の駐ロサンゼルス機関を訪問。中華民国の総統が僑委会の駐米機関を訪れるのは初めてだという。蔡総統はロサンゼルスに1日滞在し、13日夕方に南米パラグアイへ出発する。出発前には、米政界の要人らと面会する見通し。

蔡総統が宿泊するインターコンチネンタルホテルには、現地に在住する台湾人や華僑らが大勢集まり、蔡総統の到着を歓迎した。蔡総統は午後、僑委会の駐ロサンゼルス機関「ロサンゼルス華僑文教サービスセンター」を訪問。在米台湾人の子女と交流した。夜は台湾系華僑とのパーティーに出席。パーティーには約1200人が集まったほか、モリアーティ理事長やエド・ロイス米下院外交委員長らが参加した。

蔡総統の米国への立ち寄りに在米中国人の華僑団体は反発。12日、インターコンチネンタルホテル周辺で「中国は必ず統一される」と書かれたプラカードを掲げて行進するなどした。

今年3月に台湾と米国間の高官による相互訪問を促進する「台湾旅行法」が米国で成立して以来、蔡総統が米国入りするのは初めてで、その動向に注目が集まっている。蔡総統は13日朝、米政治家と朝食を共にする。午後はロナルド・レーガン記念図書館を訪れ、談話を発表する見通し。夕方、出発する前には米政界の要人と面会するという。

外遊は20日までの9日間。中華民国と外交関係を持つ中米ベリーズと南米パラグアイを訪問する。帰路では米ヒューストンに立ち寄る。