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蔡総統、異例づくしの米LA滞在終える 台湾旅行法成立後初の米国通過

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蔡総統、異例づくしの米LA滞在終える 台湾旅行法成立後初の米国通過


米ロス郊外のロナルド・レーガン記念図書館で談話を発表する蔡英文総統 


蔡総統、異例づくしの米LA滞在終える 台湾旅行法成立後初の米国通過 

(ロサンゼルス 14日 中央社)外遊中の蔡英文総統は現地時間13日、経由地の米ロサンゼルスでの日程を終え、外交関係を持つ南米パラグアイに向けて出発した。今回の米国通過は、台湾と米国の高官の相互訪問を促進する「台湾旅行法」が今年3月に米国で成立して以来初めて。総統として初めて米国滞在中に在外機構を訪問したほか、同行記者団に自由な取材や米国内での記事出稿を認めるなど異例づくしの米国立ち寄りとなった。

蔡総統は12日から20日までの日程で南米パラグアイと中米ベリーズの歴訪に出発。12日に経由地のロサンゼルスに到着し、中華民国僑務委員会(僑委会)が設置する華僑文教サービスセンターを訪問。同センターは駐ロサンゼルス台北経済文化弁事処に所属する機関であり、中華民国総統として初めて米国の在外機構を訪れた。夜には台湾系華僑ら約1200人が参加するパーティーに出席。エド・ロイス米下院外交委員長など米議員の姿もあった。

13日にはロサンゼルス郊外のロナルド・レーガン記念図書館を訪問し、同行記者団に談話を発表した。レーガン元大統領は台米が外交関係を終結した2年後の1981年に大統領に就任。任期中は台湾に友好的な姿勢を見せ、台湾への武器供与に終了期間を設けないことなどを公約した「6つの保証」を台湾に提示した。

蔡総統は、レーガン氏の6つの保証は、現在でも米国の対台湾政策の重要な基礎になっているとし、この数十年の台米関係の安定した発展におけるレーガン氏の貢献をたたえた。

今回の米国滞在では、同行記者団に「正常取材、正常出稿」が認められた。これまで、中華民国総統には米国滞在中、できるだけ目立たないようにすることが求められ、同行記者団の取材も認められていなかった。昨年のオセアニア歴訪でハワイとグアムを経由した際には初めて取材が許可されたが、出稿はチャーター機が米国を離れるまで待つ必要があった。

蔡総統は現地時間14日にパラグアイに到着し、新大統領就任式や台湾とパラグアイが共同で設立した工業大学の看板除幕式に出席する予定。ベリーズには16日から18日まで滞在し、コルビル・ヤング総督から勲章を受けるほか、ディーン・バロウ首相を訪問する。帰路の19日に米ヒューストンに立ち寄り、20日夜に台湾に戻る。


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