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王朝装束の男女、みやびに和歌朗詠 京都・冷泉家

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歌道宗家冷泉家の年中行事「乞巧奠(きっこうてん)」が25日夜、京都市上京区の冷泉家住宅で行われた。庭にしつらえた祭壇「星の座」を前に、狩衣(かりぎぬ)や袿袴(けいこ)姿の男女が「七夕」の和歌を披講、王朝文化の風情を漂わせた。

 牽牛(けんぎゅう)と織女(しょくじょ)の二星に五色の布や糸、秋の七草などを供え、雅楽や和歌などを手向けて技芸上達を祈る星祭りの儀式。例年、旧暦の七夕に営むが、今年は8月17日とお盆の直後だったため、1週間遅らせた。門人ら約150人が集った。

 夕闇が訪れると、風に揺れるほのかな灯台の明かりを頼りに、今年の兼題「七夕雲(しっせきのくも)」を詠んだ冷泉為人当主の和歌「星逢ひの今宵は雲の去りゆきて天川辺にたなはたの影」など9首がみやびやかに朗詠された。続いて、即興の「流れの座」では、天の川に見立てた白布をはさみ、5組の男女が歌を贈り合った。


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