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世界首脳おもてなし、苦心語る 福岡で京都迎賓館シンポ

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世界首脳おもてなし、苦心語る 福岡で京都迎賓館シンポ


京都迎賓館シンポジウム」(福岡市中央区・都久志会館)



京のもてなし文化をゆかりの人たちが考える「京都迎賓館シンポジウム」(主催・京都文化交流コンベンションビューロー、後援・京都新聞など)が1日、福岡市であり、京舞井上流五世家元の井上八千代さんらが、迎賓館の役割や伝統芸能などを語り合った。

 冒頭、内閣府迎賓館館長を務めた安藤昌弘さんが館の構想段階から機能までを概説。「京都御苑の自然環境になじみ、茶室建築で知られる中村昌生さんらの協力も得て、伝統とハイテクのコラボレーションになっている」と特徴を述べた。

 ディスカッションでは、井上さんが京都迎賓館で京舞を披露した経験などを紹介し、「截金(きりかね)など京の粋を集めたしつらいがすばらしく、どの季節でも京都を感じられる場所」と話した。

 京料理の木乃婦3代目主人の高橋拓児さんが各国首脳の好みに合わせる苦心を振り返り、「2007年から担当しているが、魚の造りへの理解が浸透してきたのがうれしい」と述べた。

 最後に司会の前国立京都国際会館館長の木下博夫さんが「東京だけでなく、全国が互いに風土を生かした発信が必要ではないか」とまとめた。議論に先立ち、宮川町の芸舞妓による舞踊の披露もあった。


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