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日本の高僧、豪雨被害に遭った台湾の人々の平安願う 世界平和も提唱

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日本の高僧、豪雨被害に遭った台湾の人々の平安願う 世界平和も提唱


有馬頼底氏



(台北 1日 中央社)臨済宗相国寺派の有馬頼底管長が8月30日に台湾を訪れた。地理的にも近い台湾と日本は関係もより深くあるべきと語る有馬氏は、同月下旬に中・南部を襲った豪雨災害に心を痛め、災い転じて福となすこともあり得ると説いて台湾の人々の平安を願った。また、バチカンや米の戦没者慰霊施設、アーリントン国立墓地を訪問した自身の経験を基に、「一人では何も変えられないかもしれないが、何もしないよりいい」と述べて世界平和の大切さを訴えた。

有馬氏によると、昨年訪れたバチカンでは朝鮮半島問題について意見が交わされ、ローマ法王も対話による解決を願っていた。南北首脳会談が行われたのは約半年後のことだったという。また、アーリントン国立墓地では「日本兵に殺された者がたくさんいる」との理由で米外交当局から入園を止められたエピソードも明かした。有馬氏は、戦争犠牲者こそ慰霊すべきだとしてこれを振り切り、60人の僧侶と共に読経。その光景に感動して涙をこぼした遺族の姿もあったという。

有馬氏は京都仏教会の理事長で、金閣寺(鹿苑寺)、銀閣寺(慈照寺)の住職や相国寺承天閣美術館の館長も兼任する。今回の台湾訪問は日本統治時代に建立された臨済護国禅寺(台北市)を開山した梅山玄秀の100回忌法要のためで、9月1日まで滞在の予定。


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