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京都で建物被害相次ぐ 最大瞬間風速が戦後最大39・4m

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台風の強風で、根元から折れて倒れた渡月橋の欄干



京都府内は4日午後1~5時にかけて台風21号の暴風域に入った。京都市では最大瞬間風速が戦後最大の39・4メートルを記録し、1934(昭和9)年の室戸台風に次ぐ観測史上2番目の暴風となった。京都駅ビル(下京区)の天井からガラスが落下し3人が軽傷を負うなど、午後8時現在、府内で27人が重軽傷を負った。滋賀県では倉庫の倒壊で東近江市の男性1人が死亡した。

 西京区では女性(82)が強風にあおられて転倒し、久御山町市田の国道1号交差点で、トラックが突風で横転し、運転手の男性(34)が腰などを打って軽傷を負った。

 嵐山の渡月橋ではヒノキ製の東側欄干が100メートル近くにわたって倒れた。仁和寺(右京区)にある重要文化財の金堂が破損するなど文化財にも被害が相次いだ。

 滋賀県では東近江市南花沢町の機器会社「メカトロエンジニアリング」の倉庫が倒壊し、作業中の男性3人が下敷きになり、社長の小川忠喜さん(71)が亡くなった。午後8時現在で38人が負傷し、うち長浜市の道路で倒れていた男性(88)が意識不明の重体になっている。

(京都新聞)


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