太平洋諸島フォーラム(PIF)の開会式に出席したバロン・ワガ大統領(中央)。
太平洋の島国ナウルで3日から開かれているオセアニアの地域協力機構「太平洋諸島フォーラム(PIF)」年次総会に「域外国」として参加している中国政府代表団に対し、ナウル政府が外交旅券での入国を拒否していたことが分かった。オーストラリアン紙(電子版)などが4日伝えた。
台湾と外交関係を持つナウルは、外交関係がない中国の代表団に一般旅券で入国するよう伝えた。だが、PIF加盟国で中国から多額の援助を受けるサモアが反発。ツイラエパ首相がナウルのワガ大統領に総会のボイコットを警告した。
結局ナウルは妥協し、外交旅券を使わない形で査証(ビザ)を発行、入国を認めた。ワガ氏は「誤解があった」としている。(共同)