ヘビやハチの捕獲や駆除など、本来の任務とは異なる危険度の高い出動を強いられているとして、消防隊員らで構成される消防員工作権益促進会のメンバーは9日、行政院(内閣)前でデモを行い、現状の改善を訴えた。
関係者によると、近年、火事や救急以外の市民サービスで出動した警察官や消防士が殉職したり、重軽傷を負ったケースが複数発生。隊員がコブラに指を噛まれて切断したり、ペットの救出のため隊員が出払ったことで救急搬送が必要だった市民への対応が遅れ、その後死亡する事態もあったという。
同会では、消防隊員や農業局の人員を増やした上で、害虫や害獣の捕獲・駆除任務は農業局が行うべきだと主張。行政院内政衛福労働処の関係者は、消防隊員の声は届いたとし、同院内で検討するとした。また、農業委員会に対しても引き続き話し合いを続けるとしている。