京都大病院(左京区)は26日、歯科口腔こうくう外科の入院患者最大138人分の氏名や顔写真などの個人情報が入ったSDカードを紛失したと発表した。流出や不正利用は確認されていないという。
病院によると、紛失したSDカードには、今年4~9月に同科に入院した最大で138人分の氏名と、顔や口の中、手術中の写真が入っていた。同科の男性研修医が9月5日午後6時頃、同病院南病棟3階の処置室で、カードをパソコンの上に置いたのを最後に見つかっておらず、男性研修医は「女性研修医に渡した」と説明。女性研修医は受け取った記憶がないと話しているという。
同病院では、患者の写真はサーバーに自動送信する機能があるSDカードで撮影することになっているが、男性研修医が所属するチームは、通常のSDカードで撮影していたという。
病院は、患者に電話と文書で謝罪し、川端署に遺失物届を出した。男性研修医らの処分を検討するという。
稲垣暢也病院長は記者会見し、「個人情報の取り扱いに関する院内ルールを周知徹底したい」と謝罪した。