▽11月 知恩院や仁和寺など
重要文化財の仁和寺観音堂
府教委は文化財建造物への理解を深めてもらおうと、11月4~6日に国宝の知恩院御影堂(みえいどう)(東山区)や光明寺(こうみょうじ)二王門(におうもん)(綾部市)、重要文化財の仁和寺観音堂(右京区)など、府内の文化財建造物の修理現場を公開する。すべて無料で参加できる。
4日には知恩院御影堂のほか、国宝の東寺御影堂(みえいどう)(南区)、重要文化財の黄梅院(おうばいいん)本堂(北区)。いずれも屋根の修理が中心で、知恩院では瓦、東寺では檜皮(ひわだ)の葺(ふ)き替えをする。黄梅院では瓦葺きから檜皮葺きに変更し、建物全体を16世紀の姿に復元する作業が見学できる。
5日には光明寺二王門で、「栩(とち)葺き」と呼ばれる栗材の厚い板を使った珍しい屋根の葺き替えと塗装作業を公開する。
仁和寺観音堂は5、6の両日に公開する。江戸時代前期の建立以来、初めてとなる本格的な修理で、職人の実演のほか、伝統技術を体験できるコーナーもある。
知恩院、東寺、黄梅院、光明寺は3、4回の時間帯に分けて公開する。事前申し込みが必要。見学希望の現場名と時間帯、住所、氏名、電話番号などを書いた用紙を封筒に入れ、〒602・8570(住所省略可)府教育庁指導部文化財保護課に申し込む。
締め切りは10月5日(消印有効)。応募多数の場合は抽選。仁和寺は申し込み不要。問い合わせは同課(075・414・5898)。