Quantcast
Channel: DUKE Train
Viewing all articles
Browse latest Browse all 23248

栄西が伝え、日本の養蚕盛んに 桑の魅力京都から発信

$
0
0

桑の効能や歴史などが紹介されたフォーラム


桑の魅力や文化を京都から発信するフォーラムが25日、京都市東山区の建仁寺で開かれた。桑を日本に伝えたとされる臨済宗の開祖・栄西禅師をたたえる法要が営まれ、西陣織の関係者らが桑の効能や歴史を紹介した。

 桑を活用した健康食品の開発や養蚕業の活性化などを目指すNPO法人京都マルベリー協会(左京区)が毎年開いている。協会によると、桑は茶とともに日本に伝わり、養蚕が盛んになって着物文化の発展にもつながったという。

 境内では、2005年に建立された「桑の碑」前で法要が行われた。その後、同寺の方丈で開かれた講演会には、市民ら約300人が参加した。

 西陣織工業組合の渡邉隆夫理事長は「桑と西陣」をテーマに語り、「繭一つから約1300メートルの糸が紡ぎ出される」とカイコの特徴を解説。「日本で養蚕業が発展した背景の一つに農家の識字率の高さがある」などと養蚕の歴史を振り返った。

 建仁寺の浅野全雄庶務部長は、栄西禅師の著書「喫茶養生記」下巻に記された五つの病と桑の効能を紹介し、桑のかゆや茶の作り方を説明した。会場では、芸舞妓による日本舞踊の奉納も行われた。



Viewing all articles
Browse latest Browse all 23248

Trending Articles