保津川下りを体験する中学生たち
京都府亀岡市やPTA連絡協議会などは、市内の中学3年生を対象に昨年度から始めた保津川下り無料乗船事業を強化する。ふるさとの文化に触れる貴重な機会として位置づけ、来年3月の実施に向けて広報活動を積極化する。
中学校卒業記念の一環で始めたが、周知期間が短かったことなどから実際に利用した生徒は対象者約930人のうち283人と3割にとどまった。
本年度は来年1月から中学校を通じて参加を呼び掛ける。市の広報紙などでも取り上げ、家庭でも周知を図る予定。
市民の中でも保津川下りの未経験者は多いため、保津川遊船企業組合の協力を得て舟運の歴史や渓谷美を伝える。ふるさと納税を財源に活用する。
事業は3月22~24日と27日の4日間行う。貸し切りの船を1日10便運航する予定。通常4100円の乗船料を無料にする。市は「ふるさとの思い出をつくり、心にとどめてほしい」と効果に期待している。