みずゑ会を前に、総仕上げのけいこ「大ざらえ」で舞を披露する舞妓
宮川町歌舞会による秋の舞台公演「みずゑ会」を前に、稽古の総仕上げ「大ざらえ」が4日、京都市東山区の宮川町歌舞練場で報道陣に公開された。芸舞妓56人が本番さながらに舞踊を披露し、立ち位置や舞の動きなどを細かく確かめた。
黒紋付きの舞妓による地唄「鶴の声」で幕開け。「汐汲」は1811(文化8)年に初演された際の常磐津と長唄の掛け合いを復活させた。秋の情緒を表現した長唄「紅葉詣」や、とりもちの付いたさおで小鳥を捕る様子を舞踊に取り込んだ軽妙な清元「鳥刺」と続いた。
「愁宵(しゅうしょう)旅つれづれに」では、新土佐節や金比羅船々など四国の民謡6曲に合わせて多彩な踊りを次々と披露。総踊りの「宮川小唄」でフィナーレを飾った。
6~9日の午後4時開演。8、9日のみ午後1時との2回公演。4千、8千円。同歌舞会TEL075(561)1151。