多様な作品が並ぶ会場(京都市北区・府立堂本印象美術館)
「INSHO EXPOSITION 天才‼ 印象ワールド」展(京都新聞など主催)が6日から、京都市北区の府立堂本印象美術館で始まる。5日内覧会が開かれ、招待客に会場が披露された。
日本画家堂本印象(1891~1975年)は絵画にとどまらず、陶器から漆絵、酒瓶、茶釜のデザインまで手掛けた。生誕125周年を記念する同展は、油彩で一族を描いた肖像シリーズをはじめ、余技的に作った品など初出品を含む計186点を紹介する。
特に、松竹梅と鳳凰(ほうおう)の下絵をもとにした三つ襲(がさ)ねの婚礼衣装が豪華で、目を引く。うごめくような抽象模様を描き入れた陶器、地中海をイメージした銀製の茶釜、風呂敷などは、平面から立体へ印象の画風が展開する。招待客は、歌舞伎を題材にした木彫や羽織裏に描いた絵など遊び心あふれる世界に引き込まれていた。
12月25日まで。月曜休館(10月10日は開館、翌日休館)。有料。