(中央社)1966年に花形特急列車「光華号」として、台北-高雄間を当時最速の4時間45分で結び、2014年に営業運転を退いたDR2700型気動車が29日午前、復活運転を果たした。起点の台北駅からは約360人が乗車。懐かしいエンジン音を響かせて力走する列車の旅を楽しんでいる。
今月31日でデビュー50周年を迎えることから運行が決まった。記念品などがセットになった乗車券は発売当日に売り切れる人気で、沿線には久々の勇姿を一目見ようとカメラを構えたファンが殺到。レトロな制服を着た女性アテンダントが出迎えた台北駅のホームには黒山の人だかりができた。
鉄道が好きな8歳の子供を連れ家族で乗車した男性は、「学生時代によく乗っていた。クーラーはないけれど、窓を開ければ涼しい」と懐かしんだ。鉄道ファン(38)は、「風を肌で感じられるのが醍醐味」と古い車両ならではの味わいを楽しんでいた。
列車は台中、高雄を経由して午後6時25分に台東に到着する予定。