29日午前10時すぎの京都市北区・上賀茂神社
京都市内の人気ベーカリーやホテルがパンを販売する「京都パンフェスティバル」が29日、北区の上賀茂神社で始まった。パンの消費が多い京都の食文化を世界遺産から発信する催しで、市民や観光客らが伝統の味や地元農産物を使った新作を味わった。
総務省の家計調査によると、京都市の1世帯当たりのパン消費量は全国一。京都新聞や上賀茂神社などが同社の式年遷宮奉祝事業の一環として昨秋から開催し、2回目になる。
晴天に恵まれた会場では老舗パン屋や有名ホテルが創業以来の味を守る自慢のパンを並べた。亀岡で収穫した大粒の京都大納言を使ったあんパンや、宇治抹茶を入れて練り上げたパンなど地元の材料にこだわった商品も人気を呼び、来場者たちが長蛇の列をつくって買い求めた。
近くの主婦坂下美和さん(30)は「好きな店が出しているので来た。どのパンも食感が良い。また並んで買いたい」と話した。
30日も開かれる。両日で3万人が訪れる見込み。午前10時~午後3時まで。