多彩に鑑賞できるようになった京都国立博物館の所蔵作品
京都国立博物館(京都市東山区)は1日、インターネット検索大手グーグルの美術や文化財を鑑賞するネットサービスに参加したと発表した。同博物館所蔵の国宝や重要文化財の一部が高解像度の画像で公開され、細部の拡大や他の作品との比較など多様な鑑賞法で楽しめる。
グーグルの「アート・アンド・カルチャー」は現在、70カ国以上の1200施設・団体が参加。国内でも東京国立博物館(東京都)や京都府立総合資料館(京都市左京区)などが加わり、640万点を超す美術作品や歴史的資料を年間4千万人が利用している。
京都国立博物館は国宝の「釈迦(しゃか)金棺出現図」や「天橋立図」など120点の画像200点を公開した。パソコンやスマートフォンで、肉眼だと気付かない絵画の細部を表示でき、制作年代や色などのテーマで分類して見比べることができる。同博物館は「日本の伝統文化をデジタルと実物両方で世界に発信する機会にしたい」としている。