台湾高速鉄路(新幹線、高鉄)は27日、南港駅(台北市)が7月1日に開業するのに合わせ、ダイヤを大幅に改正すると発表した。
新ダイヤでは、最北端の南港駅と最南端・左営駅(高雄市)の始発列車の発車時刻がそれぞれ午前6時15分に繰り上げられる。運行本数は週26本減少の週943本になる一方、停車駅が少ない速達タイプの「直達車」は週40本増える。また、今回から一部直達車の停車駅に台南駅が追加される。
昨年12月に開業した苗栗、彰化、雲林の3駅に停車する列車は、平日の利用客が伸び悩んでいるため、苗栗は週17本、彰化と雲林は週18本それぞれ減らされる。
高鉄は今回のダイヤ改正は、ピーク時と平常時、通勤、休日など様々な時間帯で調整を行っており、短・中・長距離の利用客のニーズをそれぞれ満足させるものだとしている。
このほか、南港駅の開業により、台北駅の一日当たりの利用者数が推計で約2万6500人(25%)減少する見通しで、同駅の混雑緩和などの効果が見込まれる。