大理石で作られる櫻井真智子さんの作品
国内外のモザイク作家が集まる「京都モザイク展」が６日、京都市中京区のしまだいギャラリーで始まった。多様な色や形が集まって美しい造形や文様を生み出すモザイクの世界が、町家空間を彩っている。
モザイクは、タイルや石、陶器のかけらを埋め込んで絵や模様を作る。関西で展覧会はほとんど開かれていなかったが、モザイク作家外村まゆみさん＝北区＝が日本、イタリア、アメリカなど作家２９人と１組に声を掛け初めて企画した。
大理石で愛らしいカワウソのような造形に仕上げた立体をはじめ、貝殻を幾何学的に敷き詰めたり、鏡やガラスをちりばめたり、球体にしたりしたユニークな作品が並んだ。
絵師伊藤若冲生誕３００年にちなんで陶片を敷き詰めた「白象図」、枡目描き屏風（びょうぶ）の一部をタイルで再現した作品、地元京都の子どもたち２７人の作品が、来場者を楽しませていた。外村さんは「さまざまなかけらが人と時間、日本と世界をつなぐ。まちづくりや建築の空間の中に広がっていけば」と話している。１１日まで。無料。