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師走恒例の「顔見世」、今年は先斗町で 京都・南座改修に伴い/京都 

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今年の顔見世が開かれることになった先斗町歌舞練場


松竹は30日、京都の師走の風物詩「吉例顔見世興行」について、今年は耐震改修に向けて休館中の南座(京都市東山区・1078席)に代えて、先斗町歌舞練場(中京区・540席)で行うと発表した。

 先斗町歌舞練場は、花街・先斗町の芸舞妓が毎年5月に開く舞踊公演「鴨川をどり」の会場として知られる。松竹は複数の劇場を候補に検討した結果、花道など歌舞伎芝居に適した舞台機構を備えていることや、1カ月にわたる長期の興行に対応できることなどから、同歌舞練場を選んだ。

 南座以外での顔見世は、劇場の大改修を行った1990年に祇園甲部歌舞練場(東山区)で開いて以来。南座の藤田孝支配人は「会場は小さくなるが、京都の人から歴史的に愛されてきた顔見世の伝統や意義を守りつつ、にぎわいを紡いでいきたい」としている。今年は五代目中村雀右衛門襲名披露興行で、公演期間や演目は後日発表する。

 南座は改正耐震改修促進法に基づく診断で、耐震基準を満たしていないことがわかり、1月中旬以降、休館している。現在、改修方法について具体的な検討を進めているが、工事期間や再開時期は決まっていない。



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