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新幹線、小浜ルート「適切」 与党委

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北陸新幹線の福井県敦賀以西ルートについて与党検討委員会は14日、同県小浜市付近を経由し京都駅、新大阪駅に至る小浜京都(小浜)ルートを「適切」とする中間報告をまとめた。京田辺市内の駅設置案が浮上した京都―新大阪間は引き続き協議し、来年3月末までに結論を出すとした。上部組織の与党整備新幹線建設推進プロジェクトチーム(PT)が20日に正式決定する。

 検討委は運行主体のJR西日本が提案した小浜ルートについて、国土交通省の調査で所要時間が最も短く、費用対効果も見込めると評価されたことなどを踏まえ、「速達性、利便性などを総合的に勘案し適切である」と結論づけた。
 京都府が求めた小浜舞鶴京都(舞鶴)ルートは建設費が2兆5千億円と最も高く、費用対効果も投資に見合うとされる「1」を下回った。滋賀県が推した米原ルートは米原駅での東海道新幹線への乗り換えが必要で、所要時間が最も長いことなどから支持を得られなかった。

 京都―新大阪間は東海道新幹線の北を通る「北回り」と、京都府が提案した府南部を経由する「南回り」を検討してきたが、国交省の調査が継続中で議論は深まらなかった。検討委は調査結果を待って京田辺市駅案をあらためて調整する方針。

 舞鶴ルートを支持した委員長の西田昌司自民党参院議員(京都選挙区)は「『我田引鉄』と言われぬよう丁寧に議論を重ねてきた。思いはそれぞれあるが、自然な流れで決まった」と話した。

 中間報告では、ルート案に挙がった舞鶴市を経て日本海側を通る山陰新幹線や、敦賀市と名古屋市を結ぶ北陸・中京新幹線などを整備計画に位置づける必要性を指摘した。JR西に対し、北陸新幹線が通らない滋賀県などの在来線の経営分離は沿線自治体の意向を前提に検討することも求めた。

 国交省によると、小浜ルートの着工は2031年度で、全線開業はいまから30年後の46年度になる見通し。検討委は17年度当初から駅やルートの詳細設計を開始することも提言した。
 


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