中華民国国旗を掲げ、インディアンスの張育成内野手を応援した呉婉君さん
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(台北 12日 中央社)米大リーグ、インディアンスに所属する台湾原住民(先住民)アミ族出身の張育成内野手は11日、敵地アナハイムでのエンゼルス戦に先発出場した。この日、バックネット裏最前列の最も目立つ位置には、張選手を応援しようと、中華民国国旗が掲げられた。国旗を広げていたのは、エンゼルス・大谷翔平選手の大ファンだという現地の大学に留学する台湾人女性だ。
大谷選手の背番号「17」が入ったレプリカユニホームをまとう呉婉君さんは元々、北海道日本ハムファイターズの筋金入りのファン。試合観戦のため、これまでに何度も本拠地の札幌まで足を運び、アリゾナキャンプには毎年駆けつける。
大谷選手が偶然にも、呉さんが留学するロサンゼルスを本拠地とするエンゼルスに所属したことは、呉さんにとってはこれ以上にない嬉しさだったという。呉さんはエンゼルスのシーズンシートを購入し、足繁く球場に通っている。
呉さんは大谷選手の魅力について、「親切で優等生な印象で、スター気取りが全くない。とても努力していて真面目で、自分の夢をしっかりと持っている」と絶賛する。
呉さんは張選手が所属するインディアンスが来ると聞いて、なにかしようと心を尽くし、やっとのことでギフト店で中華民国国旗を手に入れた。
「台湾の選手が大リーグの舞台に立つのはとても容易なことではない。生で張選手の試合を見られて感動した」と呉さんは話す。「大谷ファンではあるけれど、台湾人として、自分たちの選手を応援することは欠かせない」と故郷への愛を示した。
この日、大谷選手はソロ本塁打、張選手は2塁打をそれぞれ放ち、両者とも活躍を見せた。試合はインディアンスが4-3で勝利した。