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豚コレラ拡大防止「ワクチン餌」山間散布へ 媒介のイノシシ対策

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散布される餌。中に液体ワクチンが仕込まれている




岐阜県を中心に豚コレラが拡大している問題で、滋賀県は9月下旬から高島市や東近江市などの3市1町で、ウイルスを媒介する野生イノシシ向けのワクチン入りの餌を山間部に散布する。国による「ワクチンベルト」構築の一環で、隣接する福井、三重両県と一斉に散布し西日本への拡大を防ぐ。

 滋賀県内の散布エリアは東部(東近江市、彦根市、多賀町)の250平方キロと西部(高島市)の150平方キロ。幅約10キロの帯状にワクチン入りの餌をまき、これを食べたイノシシに免疫をつける狙い。

 餌は4センチ角で、液状ワクチンをアルミホイルで包み、イノシシが好むトウモロコシ粉などをまぶしてある。散布エリアの山中や山際に深さ10センチの穴を掘り、2、3個ずつ計1万個を埋める予定。10日後に周辺のイノシシを捕獲して抗体検査し、効果を確かめる。12月以降の冬季にも2回まく。

 県畜産課は「豚コレラは豚とイノシシしか感染しないため、シカなどの野生動物が食べても問題ない」としている。散布にかかる1億円は国が負担する。県は、イノシシの捕獲強化や検査などの経費1700万円を県議会9月定例会議に提案する。

 豚コレラは昨年9月、国内で26年ぶりに発生した。岐阜県や愛知県の養豚場を中心に広がり、野生イノシシへの感染も7県に拡大しているが、滋賀県内ではまだ確認されていない。

京都新聞


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