ライトアップされ、幻想的な雰囲気を醸し出す「十三層遺址」
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(新北 14日 中央社)日本統治時代に建設された北部・新北市の製錬所跡「十三層遺址」で13日、ライトアップセレモニーが行われ、古びた建物が幻想的な光で照らし出された。14日以降、毎日午後6時から同9時までライトアップされる。林佳龍交通部長(交通相)は、同部観光局が台湾各地の小さな町や村を観光地として発展させる計画を推進していると紹介し、同地が国際的な名所になることに期待を示した。
同市文化局などの資料によれば、十三層遺址は1933(昭和8)年、同市水ダン洞に建設された13層の施設。戦後、台湾金銅鉱務局(のちの台湾金属鉱業)に引き継がれ、87年まで使用された。土地に汚染物質が残留していることから30年以上放置されたままになっているが、外観にはチベット・ラサのポタラ宮をほうふつとさせる独特の風情があり、観光地としての潜在力が期待されていた。2007年、「水ダン洞選煉廠」の名称で同市の歴史建築に登録された。(ダン=さんずいに南)
同市政府文化局によると、ライトアップは80年代後期に施設を接収した台湾電力が、土壌汚染地の再利用を目的にパブリックアートとして企画したもの。昨年5月に同市の公共芸術審議会で承認されたという。